当院の「痔」治療では、まず保存的治療を行うことが原則です。規則正しい排便習慣や、食生活の改善などの「生活療法」により症状を悪化させないようにすることを中心に、お薬を使って症状を和らげる「薬物療法」を補助的に行います。薬物療法では、局所治療の座薬や軟膏の他に、内服治療があります。

排便のたびに内痔核が脱肛を起こし、指で押し込んでもなかなか戻らない状態に進行している場合には、手術が適応となります。また、Ⅲ度からⅣ度に達する内痔核で、歩いているときに脱肛するなど日常生活に支障がある症状があって、患者さまご自身が手術を希望される場合には手術を行います。

痔核を切除して、根部血管を結紮する手術方法です。あらゆる痔核に適応となる最も確実な治療法です以前は約1週間の入院が必要だったのですが、近年になって手術方法の進歩に伴い、日帰りでも十分受けられるようになっています。

全ての痔核に対応が可能であり、進行度・タイプ・大きさなどに関係なく、再発することもほとんどありません。